いきいき支援センター(地域包括支援センター)とは
いきいき支援センター(地域包括支援センター)は平成18年4月から、高齢者の身近な相談窓口、介護予防事業の窓口等として、全国すべての市町村に設置されました。
名古屋市では各区に1~2か所(各区に一つの分室)、市内に29か所のいきいき支援センターと 16か所の分室が設置されています。その中で当事業団は、5か所のいきいき支援センター(千種区東部・西区北部・中村区南部・中川区東部・緑区南部)を受託しています。
いきいき支援センターには保健師、地域での勤務経験のある看護師・主任介護支援専門員・社会福祉士などの専門職が勤務しています。
いつまでも住み慣れた地域で安心して生活ができるように健康・福祉・介護・医療など様々な面から高齢者の皆様を支える機関です。
総合相談業務
身近な相談窓口として、高齢者の方の健康・福祉・介護・医療など様々面で相談に応じます。
「介護の仕方がわからない」「夫が認知症かもしれない。どうすればいいでしょうか?」
「介護サービスの使い方がわからない。」「ひとりぐらしなので何かと心配」等々分からないことや、心配なことがあれば気軽にご相談ください。
新予防給付
要支援1・2と認定された方のケアプランを作成させていただきます。
介護予防を進めるためにも、ご自身での取り組みや、介護予防サービスのご利用について一緒に考えさせていただきます。
介護予防ケアマネジメント
介護予防チェックリストで、介護保険を申請するほどではないが、介護予防が必要とされた方は2次予防事業に参加をして介護予防を行いましょう。「楽しい生活」「理想とする生活」を維持・実現するために、その手段として運動やレクリエーションなどで運動機能、お口の機能、栄養状態を維持・向上することが重要です。たとえば健康のために山登りをするのではなく、楽しみである山登りをするために健康を維持したい、健康でありたいという気持ちを大切にし、みなさまの「楽しい生活」「理想とする生活」の維持実現に向けて応援させていただきます。
権利擁護
高齢者の権利を守ります。
虐待を受けた時・虐待を発見した時:いきいき支援センターは、区役所・高齢者虐待相談センターとともに、虐待の通報窓口です。虐待の予防や早期発見とともに、区役所と連携して相談対応します。
お金の管理や契約などに不安があるときや消費者トラブルに巻き込まれないように「障害者・高齢者権利擁護センター」・「成年後見制度」の利用や、「消費生活センター」等と協力して、相談・対応します。
認知症高齢者を介護する家族支援事業
認知症高齢者の方を介護するご家族を支援します。
*家族教室(月1回 5か月コース):
認知症に関する知識・介護方法などの学習、介護経験者との交流会などを行います。
*家族サロン(憩いの場):
認知症の方を介護する悩みや不安を介護者同士が話し合い交流や情報交換などを行います。
*医師(もの忘れ相談医)の専門相談(予約制):
認知症の症状や治療についてお困りのことがありましたら、ご相談ください。物忘れ相談医からアドバイスを受けることができます。(1回30分程度)
*認知症サポーター養成講座:
認知症についての知識を身につけ、認知症の方やご家族への応援者になっていただくための普及啓発の講座です。
見守り支援事業
近所の方とかかわりの少ない高齢の一人暮らしの方や、高齢世帯の方の相談にのり、福祉・介護サービスの提供や、民生委員、地域住民、民間事業者などの連携による見守りネットワークの 調整などを行います。
対象の方の安否確認や孤独解消のため、見守り電話事業(いきいきコール)を実施しております。
認知症の方の徘徊による事故を防止するため、地域の皆さんの協力を得て徘徊されている方を早期に発見する取り組みです。
徘徊の恐れがある方の情報を登録し、その方が行方不明になった場合に、家族等からの依頼により、行方不明となった方の身体的特徴や服装等の情報を協力者にメールで配信し、情報提供をお願いする 事業です。いきいき支援センターは徘徊の恐れのある方の登録の窓口となっております。
ケアマネジャー支援
地域のケアマネージャーの研修会や、事例検討会の実施、困難事例の相談、ケアマネジャーと民生委員、病院ソーシャルワーカー、各サービス事業者などの交流会の開催など、ケアマネジャー業務が 円滑に実施できるように支援を行います。
地域包括ケアシステムにむけて(26年度名古屋市の取り組み)
出典:名古屋市
出典:平成25年3月
地域包括ケア研究会報告より
高齢者が可能な限り住み慣れた地域で生活を継続することができるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムを構築するために、いきいき支援センターが中核となってネットワーク構築などの業務行っていく事が期待されています。